YAMAHA GC-10S 1978年製 加藤俊郎 インドローズ総単板 美品

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楽器情報

YAMAHAは1966年、高級品の開発を目的にギター研究課が発足、1967年にはクラシックギター製作にあたりスペインの名工、エドアルド・フェレールを迎え、スペイン伝統の製法の技術指導を受けたとされています。1967年8月にYAMAHA GC-10、7、5、3が発売されました。その後、経済成長に伴い物価高の影響は大きく、販売価格は大幅に上昇、1971年からはフラッグシップモデルはGC-20D、1974年から1979年にはカタログモデルのフラッグシップモデルGC-20Mが発売となります。出品の本モデルは、当時のカタログモデル（カスタムモデルを除く）のフラッグシップGC-20、15に次ぐ、中位機種GC-10S（後期型）、総単板モデルとなります。当時は初任給1ヵ月分程度の販売価格に設定されたギターであり、大切に扱われてきたギターです。

当時は型番の末尾の「S」はスプルースのSではなく、杉のSとなっております。特徴は低音の豊かで、良く枯れた杉の芯の甘い音質は魅力的です。660㎜の弦長がもたらす音量を伴い、遠達性に優れたギターです。45年以上経過するギターであり使用に伴う僅かな擦り傷、打ち傷、当て傷、塗装のくすみがありますが、修理歴は認めず、年式を考えると綺麗な状況です。このため美品として出品します。また中古品やヴィンテージギターへのご理解がある方に使って頂きたく思います。

トップは米杉単板、年輪は大変緻密な個体です。ブリッジの剥がれはありません。薄い塗装はウレタン塗装、僅かに打ち傷、弾き傷を認めますが、いずれも軽微であり年式を考慮すると綺麗な状況です。サイドは割れ止めを認め単板、バックもインドローズ単板です。いずれもウレタンです。大きな傷はなく、比較的綺麗な状況です。指板の目立つ凹みはありません。フレットの減りは中古ですので8割残とします。音の詰まりはありません。ネックは捻れはなく軽く順反、クラシックギターとしては最適な状況です。サドルの出代はまだ残っていますので、弦高は下げることができます。ペグは当時のYAMAHAオリジナル、軸間35mmです。