楽器情報

YAMAHAは1966年、高級品の開発を目的にギター研究課が発足、1967年にはクラシックギター製作にあたりスペインの名工、エドアルド・フェレールを迎え、スペイン伝統の製法の技術指導を受けたとされています。1967年8月にYAMAHAGC-10、7、5、3が発売、現在にも受け継ぐGrand Concertシリーズです。2012年より現行モデルのGC-42が発売されますので、出品のギターは2011年の最終年モデルとなります。

主特徴は低音の豊かで、ハカランダの特性に近いホンジュラスローズとエゾ松が作り出す潤いのある音色と力強い鳴りが魅力とされています。ふくよかな響きと音量を伴ったギターです。10年以上経過したギターであり、無傷ではありませんが、傷は極めて少なく綺麗な状況です。もちろん割れや修理歴はなく、純日本製、ご満足いただける状況と思います。

トップはエゾ松単板、年輪は緻密な個体です。ブリッジの剥がれはありません。トップの塗装はウレタン、多少の弾き傷、打ち傷、擦り傷はありますが、いずれも軽微な範囲であり、概ね綺麗な状況と思います。サイドやバックは単板、内部に割れ止めがあります。ホンジュラスローズウッドの杢目は美しく、白濁や目立つ傷はありません。材や塗装の割れもなく比較的綺麗な状況です。内部の仕上げも丁寧な仕事が行われております。ヘッドの突板やヘッド周りには、大きな目立つ傷はありません。指板には演奏に伴う目立つ凹みはありません。フレットの減りは中古ですので9割残とします。音の詰まりはありません。ネックは捻れはなく概ね真っ直ぐな状況です。弦高は標準的、サドルの出代は十分残っていますので、お好みで更に弦高を下げることは可能です。ペグはYAMAHA YTM-81、オリジナルでスムーズに巻き上げます。