本郷幹夫 No.S 2006年製 ハカランダ総単板 良品Sold Out

情報

本郷幹夫氏は、1979年に宮城県仙台市にギター工房を開設され現在に至ります。非常に丁寧な工作精度と厳選された材料が用いたギターは、透明度の高い高音の音色に加え、一音一音はっきりとした線の太い音色を持ち合わせています。2004年11月発行された現代ギター社のクラッシックギター銘器コレクションでは、2003年製のNo.S が銘器として、著名な国内外のルシアーの楽器と並んで紹介されています。

特徴は低音の豊かさに加え、伸びやかな透き通る高音、音量も伴うギターです。良く弾き込まれており、トップには弾き傷や打ち傷など使用に伴う傷がありますが、割れや修理歴は認めず良品として出品します。最高級のハカランダが用いられています。ネックの形状は薄く、やや低めの弦高も相まって、大変弾き易いギターです。また中古品やヴィンテージギターへのご理解がある方に使って頂きたく思います。

トップはドイツ松、年輪は緻密で交差目の豊かで、ベアクローを認める個体です。ブリッジの剥がれはありません。塗装はラッカーと思われます。擦り傷、打ち傷を認めます。胴内の内部塗装が行われ、力木の一つ一つの造形は美しく、手間を惜しまない工芸品となっています。サイドは割れ止めを認めハカランダ単板、バックもハカランダ単板です。サイドやバックには目立つ傷はなく、丁寧に扱われてきた楽器です。ヘッドの突板もハカランダ、美しい個性的な梨地彫となっています。指板の目立つ凹みはありません。フレットの減りは中古ですので8割残とします。音の詰まりはありません。スペイン式のネックはマホガニー、指板ネックは捻れはなくごく軽く順反、クラシックギターとしては最適な状況です。弦高はやや低めの設定、ブリッジ側にはクリアトーンを設置しています。サドルの出代は少なく、弦高は現状が最適と考えています。ペグはオリジナル、Schaller、軸間35mmです。